夜明ケ前。外ハマダ暗イ。思イハ未来ヘト焦ル。思イ出ハ過去ヲ膨ラマス。ダケド。ココニハ今シカナイ。今シカナイ。
七夕とまこ
2007-07-07 Sat 19:10
07年7月7日、七夕の今日は、初物尽くしの一日でした。

午前10時43分、今年初めて聞く蝉の声。
蝉のひと鳴きは、一瞬真夏の太陽を思い起こさせたが、すぐに厚い雲に消え入りまた静かな朝に戻る。

午後0時35分、今年初めてのトウモロコシ。ちょっと水っぽかった。

午後5時27分、取り置きしてもらっていた本を書店に受け取りに行く。人生初のブログ本・購入。
購入したのは、ブログ『まこという名の不思議顔の猫』から生まれた同名タイトルの本。

受け取るためにカウンターで書店員さんにタイトルを言うと、棚から本を取り出して「こちらで宜しいですか?」と確認を求められる。その時、チラッと表紙が見えた。

maco748


そこで"まこ"があまりにも可愛く上目使いでこちらを睨み付けているので思わず笑いそうになり、それを噛み殺すのに必死になる。たぶん店員さんにバレていた。

まこは、一人世界を憂い、哀愁を漂わせながら哲学する人といった印象を僕は持つ。猫なのに。(笑)
まこを見ていると何を想っているのか、何を一人で考えているのか、想像したくなる味わい深い魅力がある。それが楽しく、自然と頑張れ〜まこ〜と応援したくなる。

保護された動物病院にて、その見た目からなのか中々引き取り手が現れなかったまこ。
そのまこが現在の飼い主さんに出会い、愛情をたっぷり受けて元気を取り戻し、今や本人の知らぬブログというメディアにてみんなに元気とちょっとした幸せを分けてくれる存在に。
そして更に、本になって全国の人の手元に届く。

まこの不思議な運命を想うと胸があったかくなる。

そんな曇り空の七日の夕べ。


ブログ・「まこという名の不思議顔の猫」
ブログ本出版特設ブログ・「まこのたび」

まこという名の不思議顔の猫 (マーブルブックス) まこという名の不思議顔の猫 (マーブルブックス)
前田 敬子、岡 優太郎 他 (2007/06)
マーブルトロン

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HOLLY DOLLY:『DOLLY SONG』
2007-07-06 Fri 19:55
かわいくてノリノリの楽曲に出会った。一瞬にして虜になり、耳から離れない独特の世界を持ったダンス・ミュージック。



ラジオで聴いて直ぐに有線でリクエストすると、まだ用意がないとのこと。調べてみると日本では2007年7月25日に発売予定だった。

Holly_dolly"Holly Dolly"(ホリー・ドリー)は、田舎から出てきた小さなロバの女の子という設定らしく、アニメ・ポップミュージシャンで昨年の夏にシングル・「Dolly Song」(オリジナルは、Loitumaの”Ieva's polka”)でデビュー。同年デビューアルバム・「Pretty Donkey Girl」をリリース。世界的成功を収めているという。

日本でもヒットの予感!!

HOLLY DOLLY'sホームページ

夢見るドリー 夢見るドリー
ホリー・ドリー (2007/07/25)
EMIミュージック・ジャパン

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『鹿男あをによし』と『鴨川ホルモー』と直木賞
2007-07-05 Thu 18:27
この度、第137回直木三十五賞候補作品(平成19年度上半期)が決定し、万城目学(まきめまなぶ)著:「鹿男あをによし」(幻冬舎、2007/04発売)がその中に入りました!!
直木賞について
他の直木賞候補作品はこちら

万城目学氏は、1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。化学繊維会社に勤務ののち、無職を経て2006年4月「鴨川ホルモー」で作家デビュー。

僕の中で本を買う際の指針となっているのが、NHK-BSで放送されている「週刊ブックレビュー」です。毎週3名のゲストの方がお薦めの本を持ち寄り、MCの方2名を含め書評し合うという形式が番組の軸となっています。

そこで紹介され出演者の全員が絶賛されていたが、万城目学さんの処女作『鴨川ホルモー』でした。そこまで良いといわれて読まないわけにはいかないということで(笑)、直ぐに書店で注文しました。

謎のサークル京大青竜会に入った安倍を待ち構えていた「ホルモー」とは? 恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒濤の狂乱絵巻。前代未聞の娯楽大作、ここにあり!
〜【アマゾンでの商品説明より】〜

主人公の身に起こった不思議で儚い夢のような出来事を綴った青春の1ページ。読後感としては一言で言えばとにかく爽快! 読み終わって、これほど心を豊かに、そして暖かくしてくれる本があるのかと驚きと共に実感しました。とっても有意義な時間を過ごせ、大満足の作品でした。
また、あまり本を読んでこなかった僕に本がこんなに面白いものだったのかと教えてくれた作品でもありました。

そして、第2作目であり今回直木賞候補作品になった「鹿男あをによし」。かなりの期待を込めて手に取りました。

大学の研究室に所属する28歳の青年が、とある事情から奈良にある女子高に臨時教員として赴任するところから物語が始る。
このにわか先生に次々と降りかかる不思議な出来事の数々。いつの間にかとてつもなく大きな流れに巻き込まれてゆく。

全力でエンターテイメントに徹した作品という印象を強く受けました。とにかく読者を楽しませようとする筆者のサービス精神が伝わってきて、読んでいるとその心意気が嬉しく、筆者に乗せられるままにこちらも踊らされ楽しんでしまおうという気分になっていきます。

「鴨川ホルモー」にも共通して言えることは、日常生活ではありえない摩訶不思議な出来事が、現代社会で普通にありふれた生活をしている登場人物が描かれていく中に、あくまで”さり気なく”散りばめられていくという点。更に、それが日本の古代の伝説や神話、言伝えが元になっていて、また現在我々の生きている世界の根底に流れる微かな記憶として定着しているものなので、全くの妄想とは違い奇妙な現実味を帯びているのです。

だから、その自然の摂理を超越した空想の世界・虚構の世界の入り口が、現実世界の何処かにぽかんと口を開けているのではないかという錯覚に陥り、読み進めていくうちに現実と虚構の境目がぼんやりと消えていくという不思議な体験をしました。それが万城目マジックと呼ばれる所以かもしれません。(誰も呼んでない。^^;)

万城目さんの作品を読んだあと決まって爽快感があるのですが、それは何故か。科学で何でもかんでも解明され説明され、想像の余地が段々薄れてきている昨今、ちょっと不思議なことやちょっと神秘的な出来事が起こらないかなぁ、起こったら楽しいだろうなぁという願望が何処かにあって、それを小説の中で表現してくれているからではないかと感じます。全く異世界のSFとは違い、自分の隣で起こりそうな儚くて切なくて微かな希望を含んだ夢の世界。
必死になって向き合い、闘い、遊び、考え、悩まされ、楽しんだ夢はやがて覚め、現実の世界へと登場人物たちは戻ってゆく。爽やかな余韻と思い出を残して。

「鹿男あをによし」では、豊かな発想で生まれた世界を綿密に計算された伏線に次ぐ伏線で形成し、物語の終わりに向かって怒涛の展開、世界の全体像を見せていく素晴らしい作品だと思います。

ただ、中盤に最高の盛り上がりを迎えただけに、最後が消化不良といった感が拭い切れませんでした。最後にもうひと盛り上がりあったら更に満足度がアップして良かったなぁと言う印象です。

読んだ後の爽快感で言えば、「鴨川ホルモー」は、「鹿男あをによし」の倍は上を行っていた様な気がします。
個人的には、「鴨川ホルモー」は傑作だと思っていて、こちらの作品の方を昨年の段階で直木賞候補に選んで欲しかったなぁ、と思う今日この頃です。

鹿男あをによし 鹿男あをによし
万城目 学 (2007/04)
幻冬舎

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鴨川ホルモー 鴨川ホルモー
万城目 学 (2006/04)
産業編集センター

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