夜明ケ前。外ハマダ暗イ。思イハ未来ヘト焦ル。思イ出ハ過去ヲ膨ラマス。ダケド。ココニハ今シカナイ。今シカナイ。
その後に見えてくるものの為に。
2009-06-28 Sun 17:24
最近、イチローについてつくづく思うことは、これほどずば抜けた才能を有した現役選手と同時代に生きていること自体奇跡的だなぁということです。
しかし、毎日アメリカから送られてくるイチローの華麗なプレーに心躍らせ、数々の歴史的な記録樹立に対して一喜一憂出来るこの幸せなこの状況を、いつの間にか当たり前だと勘違いし、“有り難さ”への感謝や感動が知らず知らずのうちに薄れてきているんじゃないか、という疑念も同時に湧いてきます。

イチローは、常々、どんなに素晴らしいプレーや記録を作り出しても、世間が騒いでいるうちはまだまだで、イチローならあれぐらい当然だろうと言われる位置にまで持っていくのが理想だと語っています。
世間的な現状として、それがある意味では実現してしまっているのではないでしょうか。

伊坂幸太郎さんは、著書・『チルドレン』の中で、こんなことを書いておられます。

黄金時代が現代であったためしはない。
部下をなじりはじめた上司を眺めながら、私はそんな諺のことを考えていた。いつだって黄金時代は、その時には気づかず、後になってはじめて、「あの時は良かったな」と分かるもの、そういう意味なのだろう。もしくは、まだ見ぬ未来にだけ存在しているということか。


と。

そして、かつてヒットした『青春時代』という歌の中では、

青春時代が夢なんて
あとからほのぼの想うもの
青春時代の真ん中は
道に迷っているばかり


と唄われています。

これが、どんなに抗っても変えることが出来ない世の中の流れなのかもしれません。

本質や真価は、その真っ只中いにいる時は見えにくく捉えづらい、という客観的事実があることを認めることも大事で、それを踏まえた上で現在という時代を逃さないよう真摯に、そして必死に踊り、時には踊らされながら無心に生きることが大切なのかなと思いました。

時間が経過した後に初めて見えてくるものの為に。


P.S 今年のWBC前半戦に於いて極度の不振に陥っていたイチロー。そのことに対して俄かにマスコミは騒ぎ立て、イチローの年齢限界説が飛び出した。評論家がしたり顔で、イチローのスイング映像を取り出し細かく解説しながら加齢による衰えを指摘。そのことに対して、認めざるを得ないのかなと思った僕もあの評論家と同罪なのだが、イチローはそういった仮説が間違っていたことをバットで今証明している。
6月28日現在、大リーグでの自己最多に並ぶ7試合連続複数安打を記録し、打率は3割7分を優に超えた。アメリカンリーグ打率部門にてぶっちぎりのトップ。(ニュースでは小さくサラッと報じられるだけだった。)

このことと、

昨年、福田首相が急遽退陣し、麻生さんが自民党内の総裁選で勝利を収めた時、世間的には、直ぐに解散総選挙に打って出るとの見方が大半だった。ニュースで、安藤優子さんが「しかしですね、麻生さんも折角総理になれたんだし、簡単には総理の座を奪われるリスクは犯さずに、じりじり解散を先延ばしにする可能性もありませんか、太郎さん?」と木村太郎さんに振ったら、木村さんは、キッパリとそれはない、と断言した。
しかし現在。麻生総理は、未だに解散する勇気もなく総理の椅子にしがみ付いている(ように見える)。

ということ。

その道の専門家として生きていても真実は見え辛く、評論家の言う事は当てにならないなぁということを思い知った。


乱文、失礼致しました。
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〜Present〜
2009-05-01 Fri 00:08
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世の中の如何なるデザインにも勝る鈴蘭の造形。

宇宙のどんな法則に沿っているのかは解らないけれど、
無限の自由度の中からこの姿を自然に形成する鈴蘭。

植物の進化論や発生学を飛び越えて、
この世界に魔法が存在することを信じたくなった休日の午後。

この鈴蘭に魔法をかけたのは誰ですか。

フランスでは、5月1日がスズランの日。
大切な人にスズランを贈る習慣があり、
贈られた人は幸福になるという言い伝えがあるそうです。

この記事を見て下さった方にも幸運の魔法が届きますように。

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世界が透明なピンクオレンジに染まった日
2009-04-13 Mon 19:06
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ソラは雲一つなく晴れ渡り、もう上着は必要もないほどの暖かさだった先日。夕方頃、車で近くの神社に桜を観に行ってきました。

向かう道中、スーパーの横、歩道橋が架かる交差点にて先頭で信号待ちしていた時のこと。

左前には川沿いに立派な枝振りの桜並木があり、そこから散って来たであろう沢山の花びらが、路上に広がっていた。ヨコの信号が青に変わり交差点内に入ってきた車の往来によって攪拌(かくはん)された春のやわらかな風に身を任せ、花びらが右へ左へと不規則に舞い始める。

正面から投げ掛けられる夕日に成り立ての太陽の光に、その花びら達が淡く照らし出され、薄ピンク色と薄オレンジ色がまろやかに混じり合う。
路面やフロントガラスは逆光を乱反射し、プリズムを通したような分離する光に満ちている。そのため周囲は、眩しさではっきりと実像を結ばない中、小さな花びらだけが陽光を透過させ幻想的に浮かび上がる。

先程まで聞こえていた町の雑音は消え去り、今は風の音だけが聞こえる。
家路を急ぐ車や自転車が、夕方の切なさと共に置いてゆく残像。
それを背景に、ふわりと舞い上がるハナビラ、
その時、その空間だけ時間の流れが変わり、確かに中空でスローモーションとなる。
僕は、新しい季節の始まりの時にだけ空気中に含まれるという一瞬の煌きを目撃する。
まるで映画のワンシーンを見ているような白夕夢の如し。

軽やかな桜の花びらは、車を発進させた僕に一足遅く春の到来を告げたのでした。


※トップの「秒速5センチメートル」の画像はイメージが近かったので掲載してみました。

【BGM】 石野田奈津代:「春空 -ハルソラ-」 [2009.2.11]
(この曲を聴いていると、あの交差点での感動が蘇ります。)




<上記文章中の目的地で撮影した桜と月>

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Perfumeのカップリング曲・『23:30』
2009-04-01 Wed 20:42
p090401世間では、Perfumeを世間一般に紹介したのは、木村カエラだといわれている定説があるようですが、まだパフュームがあまり知られていない頃からカエラさんがラジオ番組「OH! MY RADIO」(J-WAVE)内でパフュームの魅力を力説し、楽曲を度々放送で流していた。
ついにはゲストとしてパフュームが番組に登場し、そこでテンションが上がりきったカエラさんは、「チョコレイト・ディスコ」をオンエアしている最中、ブース内でパフュームと一緒に激しく踊っていたという今となっては懐かしい光景、たまたま聴いていたこの放送によってパフュームの存在を知った。

今や堅実にシングルチャート1位を獲得出来るまでに成長したPerfume。月9ドラマ「ヴォイス〜命なき者の声〜」の中で瑛太さんが演じる大学生の口から“Perfume”という言葉が飛び出したり、日本テレビ「しゃべくり007」のオープニングトークで有田さんや徳井さんがパフュームをゲストに呼んで欲しい旨を述べ、パフュームの踊りを一部披露したりと、およそPerfumeとは関連性のない場所でパフュームが語られる場面に出くわす機会が増えた。
aikoさんもそうした特徴を有したアーティストであるかもしれないが、パフュームほど同じ職種の芸能界の人間が、電波に乗せてファンであることを公言されているアーティストはいないのではないか、と最近思う。

普通色んな所に角も立つし、一般的に言って若干二十歳の自分(例えば有田さんやRHYMESTERの宇多丸さん)よりずっと若い女性アーティストのファンだと番組などで言うのは躊躇してしまいそうなのに、それがさらっと出来て、観ている側も受け入れるのは、パフュームが、エンターテイメント力に於いて“本物”であるという事と共に、他に似たようなタイプがいない唯一無二な存在だからかもしれない。
YMO以来の大衆に受け入れられたテクノサウンド(?そういう風に何処かで聞いたような)であったり、これまでにありそうで無かった斬新な振り付けであったり、3人の何処までも偶然性を孕んだ究極のバランスであったり、ONLY ONEなパフュームの特異性が、反発を生む要素を消し去ると共に、パフュームを語ることに対するプレミアム感を生じさせているのではないだろうか。

その特異性の大本になっているものとして、実態を感じさせない偶像としてのアイドルというPerfumeのイメージが第一に思い浮かぶ。
去年の年末にNHK-BS2で放送されたパフューム初の武道館公演の模様。これを観た時にその印象が決定付けられた。レーザー光線と歓声の飛び交う武道館のセンターステージで歌うパフューム。テクノという音楽性とそれに合わせたダンス、そしてデジタル・スペース的舞台演出も手伝ってバーチャル空間でしか存在していなかったアイドルが、現実世界に飛び出してきたような不思議な錯覚に襲われた。リップシンク(口パク)も非現実感を演出するに当たり寧ろ良い方向に作用していた。こうなったらテレビやラジオの出演を一切やめにして、ライブとパソコンの中の映像だけでPerfumeの姿を見られるような戦略にしたら、パフュームは本当に存在しているのかさえ曖昧になり、神秘性が高まり伝説のグループになるんじゃないかと思うくらい武道館でパフォーマンスをするパフュームには、解き放たれるオーラの大きさを感じた。

巨大なクラブと化した武道館。熱狂する観衆を一体にさせるために存在するアイコン(この用法で使われる“アイコン”は、いまいち正確な定義が掴めず、腑に落ちていない言葉なのですが使ってみる。。^^;)としてパフュームを捉えた時、“実態のない偶像”が実感を伴って浮かび上がってくる。

僕がPerfumeの作品の中で一番好きな曲は、「マカロニ」だ。いつかラジオでEXILEのレコード大賞を受賞した「Ti Amo」を作詞・作曲した音楽プロデューサー・松尾潔氏が、この「マカロニ」が大好きで一時期ハマッてずっと聴いていたという話に触れた時、激しく共感すると共になんだか嬉しかった。
武道館公演でのオレンジ色の照明に染まるステージで披露された「マカロニ」。過去の恋心に纏わる風景が湧き立ってくるような甘美なパフォーマンスを見た男は誰しもイチコロだろう。

その「マカロニ」以来?のメローな楽曲となった今回発表されたシングル「ワンルーム・ディスコ」のカップリング曲「23:30 (読み:にじゅーさんじはん) 」。やはり僕は、「ワンルーム・ディスコ」より断然、「23:30」の方に惹かれており、こういうミディアムテンポでムーディーな曲にこそパフュームの真骨頂がある気がする。Perfumeの楽曲には、アップテンポで自然と体が動き出すような強烈な印象を与える明るい曲が一方であるからこそ、こういった「マカロニ」や「23:30」のような雰囲気のある曲には、賑やかな祭りの後の静けさや心地よい疲労感、切なさ、哀愁といった胸を締め付けられるような感情をより一層色濃く味わうことが出来る。

『23:30』 (Perfume)



「23:30」という楽曲。忙しかった一日が終わり、部屋の照明を落としベットに横になる。そして全身の力を抜いて静かに目を閉じる。すると自重に対するベットからの反作用の感触が次第に薄れてゆく。部屋の壁や天井、床がいつの間にか消え去り、周りには夜空が現れる。そして疲れた体が次第に尚も残る微かな重力によってゆっくりと沈みこんでゆくような感覚。この曲を聴いているとこんなイメージが自然と形成された。

掴み所のない心地よい浮遊感と夜を包む闇に対する混じりけのない清廉さといった曲全体を漂う安堵感やアンニュイな雰囲気を感じたとき、これはいつか何処かで同類の視聴体験したことがあるとピンと来た。
坂本龍一氏プロデュースの元で収録された中谷美紀さんのファースト・アルバム「食物連鎖」。いつだったかは定かには思い出せないが学生の時に出会って、未だに僕の中でのベスト5に入るアルバムであるこの「食物連鎖」を聴いた時の感覚を「23:30」は彷彿させた。

『MIND CIRCUS』 (アルバム「食物連鎖」に収録)



『STRANGE PARADISE』 (アルバム「食物連鎖」に収録)



「食物連鎖」は、聴いていた時期とおそらく強く関係しているのかもしれないが、この作品に通底しているある種の純粋さに心を奪われ、いまでもあの学生時代に感じていた気持ちを思い出す。
誰もが経験するまだ世間との接触も少なく、自分の中にある善も悪もその葛藤もすべてひっくるめて純粋で透き通っていた時代。もう二度と手に入れることの出来ない不純物の入り込む余地が無かった閉じた世界。
「23:30」に描かれる想いだけが純粋培養される夜の世界と「食物連鎖」から僕が受け取る世界とがどうしてもオーバーラップしてしまう。そして両者には、どちらかというと内省的であるから少しの孤独と切なさが存在している。

もちろん2つの作品が似ていると感じる要因として、共通するリバーブと靄(もや)のかかった様な加工を施されたヴォーカルや曲のテンポ、曲調などもあるだろうが、どちらも作曲者がテクノポップを手掛けたことのある(手掛けている)音楽プロデューサーという事実はそれと何か関係があるのだろうか。

Perfumeのプロデューサーである中田ヤスタカさんには、今後も“実はこちらの方が好きだ”というファンの間で広がる隠れた名曲が多く生み出されるカップリング曲に大いに期待しております。

音楽知識の無い素人の戯言でした。。(^^:A)


「23:30」の歌詞 (Uta-Net内)
中谷美紀「食物連鎖」全曲試聴 (amazon.co.jp内)

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岩井俊二監督の“最新作”
2009-02-06 Fri 20:18
昨年、「没後10年黒澤明特集」として1年間に渡って黒澤明監督の映画がNHK-BS2で一挙に放送された。(今年3月13日までに再び全30作品すべて再放送するというから凄い。NHK『没後10年 黒澤明特集』公式サイト

観たのは、酔いどれ天使(1948/日)、生きる(1952/日)、七人の侍(1954/日)、どん底(1957/日)、蜘蛛巣城(1957/日)、隠し砦の三悪人(1958/日)、用心棒(1961/日)、椿三十郎(1962/日)、天国と地獄(1963/日)、デルス・ウザーラ(1975/露)、まあだだよ(1993/日)の11作品。

これが僕の人生初の黒澤映画体験となった。僕の受けた印象は、なんて奇麗にまとめ上げられた映画なんだろうということだった。それは、まるで大きさの揃った小さいタイルが織り成すモザイク画の如く細部まで作りこまれ、どのピースも全く余分なものは無く、整然と並んだ幾何学模様がパズルのように巧みに組み合わせられている。しかもそれがきちんと四角の額縁の中に少しの間隙もなく収まっている。そして一つの絵として見た時になんとも言えない居心地の良さをもたらしてくれる。
その印象の源となる要因の大部分は、脚本によるもので、黒澤作品は、脚本が出来た時点で8割方映画が成功していると言えるほどシナリオに重きを置いていたのではないかと想像した。

そんな黒澤映画に想いを馳せていていると自然と頭から離れなくなったのが、かつて観た岩井俊二監督の作品だった。黒澤映画は、カッチリとした脚本によるリアリズムの強烈な印象が後を引くのに対し、岩井俊二監督の作品は、映画の中に漂う“雰囲気”がいつまでも忘れられず印象として残るからかもしれない。(あくまで僕の勝手な印象です^^;)何処か幻想的で、現実世界を映し出しているのにも関わらずいつの間にか現実感が薄らいで感情や感性に直接訴えかけてくる感覚がある。
ある人は、岩井監督の作品には霞(かすみ)がかかっていると表現されていたが、ストーリーと平行して別の次元で醸し出される言葉では表現できない切なく柔らかな空気が全体を覆っている。その空気の密度や湿度が他の映画より濃く、テレビを見ている部屋まで一瞬にしてその世界観で満たしてしまう。表現されている世界にすっかり身を委ね、ただ映像を眺めているだけで心地良くなる様な、僕はそんな映画が好きなんだと改めて気付かされた。
ウォン・カーウァイ監督の「恋する惑星」や「天使の涙」が好きな理由もそんな所にあるのかもしれない。よく「恋する惑星」をBGVとしてただテレビで流している人がいると聞いた事があるが、そんな鑑賞法が出来る作品に惹かれる。

スーパーバイザー・岩井俊二監修の元、毎週更新されていたサイト『最終映像-Final Cut-』。未来のシナリオライターを育てたり、現在の映画界の現状を考察する意味合いを持った一つのプロジェクトだった。このサイトは、ラジオ番組から派生しており、ゲストコーナーには折りに触れ岩井監督が出演し、自身の近況や映画界に対する雑感を話されていた。しかし、このサイトが何の前触れも説明もなく何故か昨年の3月26日の更新を最後にストップしてしまった。
このサイトの終わり方が終わり方だっただけに、何処か踏ん切りのつかないモヤモヤした感覚を残して現在に至っていたこともあり、この度、岩井監督の近況が急に知りたくなった。

近年、映画関連で岩井俊二さんが世に送り出したのは2006年の「市川崑物語」、「虹の女神」であるが、「市川崑物語」はドキュメンタリー色が強く、「虹の女神」は、監督ではなくプロデュース兼脚本として作品に携わっている。
純粋に監督・脚本を手掛けたオリジナル作品としては、2004年「花とアリス」以来発表していないということになる。

そろそろ次回作に関して何らかの動きがあるに違いないと久しぶりに岩井俊二公式ページ『円都通信』に行ってみると、なんと工事中。監督に何か不測の事態があったのではと思いかけたところで、検索にこんな記事が引っ掛かった。

p090206[2008年10月13日7時24分]

『岩井監督NYでブルーム+リッチの短編』

 「花とアリス」などで知られる岩井俊二監督(45)が、ハリウッド俳優オーランド・ブルーム(31)とクリスティーナ・リッチ(28)を起用し、12人の監督がコラボレーションした映画「New York,I Love You」を作った。岩井監督が海外俳優と仕事をしたのは初めて。いきなり「パイレーツ・オブ・カリビアン」のブルームと、子役時代からの人気女優リッチとタッグを組んだ。全米公開は来年2月。日本では来年、約100館規模で公開される予定。

 「New York−」は、タイトル通りニューヨークが舞台。12人の監督が1作品ずつ短編を作り、すべてをつなげて大きな1つの物語にする構成だ。岩井監督のほか、女優ナタリー・ポートマンやスカーレット・ヨハンソンが監督しているほか、カンヌ映画祭グランプリのチアン・ウェン監督、ベネチア映画祭で金獅子賞を取ったロシアのアンドレイ・スビャギンツェフ監督など国際色も豊かだ。

 それぞれの短編は、マンハッタン、ブルックリンなどの地区や、セントラルパークなど名所が舞台で、恋人を描くのが基本ルール。岩井監督はマンハッタン編を担当した。創作に悩む作曲家のために、女性アシスタントがドストエフスキーの著作を朗読するというシチュエーション。脚本も書いた岩井監督は、イメージがぴったりのブルームとリッチに出演を依頼した。

 撮影は今年の4月に行われた。ロス在住の岩井監督は英語も堪能で、演出には問題はなかった。2人の印象について「アドリブもある程度好きに言っていいよと言ったら、クリスティーナが『アイデアを受け入れてくれて感謝します』って殊勝な顔で言うんです。びっくりするほど礼儀正しい。オーランドはリハーサルの時から何度も何度も練習して、演技が好きで仕方がないとしか言いようのない人」と語った。

 ニューヨークはもともと好きな街だった。大きなトラブルもなく、3回落とした携帯電話が3回とも見つかったということもあって、さらに好きになったという。岩井監督は「オーランドとクリスティーナと、今度は長い映画で再会したいです。本当にいつか、ニューヨークに住みたい」と夢を語った。

〜日刊スポーツより〜


岩井監督がいつの間にかロス在住になっていることにも驚いたが、次回作が海外で撮影された海外の監督とのコラボレーション作品だということにも驚いた。
この作品は、「ラブ・アクチュアリー」 (2003/英=米)と同じような物語構成を持っていて一つの短編が5分位だということなので、どの程度各監督が独自の色を出せるのかは気になるところだが、岩井俊二監督はこのまま活動の拠点を海外に移し、今回の作品を足掛かりに世界に進出する可能性もあるのではないかと、全くの無知ながら想像してみた。

更にインターネットで検索していると、今年2月21日から全国ロードショーされる『ハルフウェイ』(監督・北川悦吏子、主演・北乃きい、岡田将生)に小林武史氏と共同でプロデューサーとして関わられているということが分かり、自分の中で全く謎だった岩井さんの近況の全貌がぼんやりと見えてきた。しかし、やはり気になるのは岩井さんが脚本・監督を務めるフルサイズの岩井ワールド最新作。

映画「市川崑物語」に関連したインタビューの中で岩井監督は、「(大学時代)いま撮っている1本の映画が完成したら、あとには何も残らない。その1本こそが人生最高の傑作。そうすべく、生活すべてをなげうって没頭した。」と語っている。今もその姿勢は変わらず、「自分の主義で、最新作はつねに最高傑作を目指したいので。『リリイ・シュシュのすべて』や『花とアリス』を超えなければならない。」としている。

“絵の描ける小説家”を目指していたという高校時代。その下地があって絵と小説を同時に表現することが出来る映画の世界に進むのは自然の流れだった。だから脚本を書き監督として一つの世界を構築してこそ岩井監督の持ち味が一番発揮されるような気がする。
B'zの松本さんは、あるインタビューの中で、B'zの楽曲は、言葉を発して歌う稲葉が作詞を担当し、ギターを奏でる松本が作曲を担当しているからこそCDを聴いて貰う際、リスナーに実感の篭った説得力とリアリティを与えることが出来るというようなことを仰っていた。
監督・脚本を同一の人物が担当した「映画の為だけに創り上げられた映画サイズの世界」を持った作品には、黒澤映画のように何度も見返したくなる不思議な魅力が漂っている。それは、その作品に必然性と説得力があるからだと思う。
僕は、岩井俊二監督にそんな“映画”の自身最高傑作を期待する。

映画『NEW YORK,I LOVE YOU』公式サイト
映画『ハルフウェイ』公式サイト
R25.jp 『ロングインタビュー 岩井俊二』
ほぼ日刊イトイ新聞 『岩井俊二監督と、ほんとにつくること。』

【追記】
なんという奇遇。ちょうど昨日(2月5日)、新たに岩井俊二さん関連のニュースが発表されていた。

横浜開港150周年記念テーマイベント「開国博Y150」で放映するために製作されたSFアニメーション「BATON」にて、総合プロデューサー・脚本を岩井俊二さんが務めた。監督は、北村龍平さん。人間の姿をしたロボット「アポロ」役に市原隼人さん、ロボット姿の人間「ミカル」役に上戸彩さん等が参加し、俳優陣が通常のドラマ撮影をした後、キャストをコンピューターでトレースし、アニメーションに加工する「ロトスコープ」方法で映像を製作したという。
1話完結の3部作(各話約20分)で、会期中(4月28日〜9月27日)3シーズンに分けて順次会場のトゥモローパーク内「未来シアター」で公開する。他会場での上映予定は今のところない。

イベント詳細 未来シアター「BATON」 (「開国博Y150」公式サイト内)

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Has Come
2009-01-24 Sat 02:25
日本時間の1月21日午前2時、僕はテレビの前であの宣誓と19分間の演説を眠い目をこすりながら観ていた。でも、彼の名調子が睡魔に拍車をかけ今思い出すと記憶は途切れ途切れだ。そんなこともあり、何キロも先まで聴衆で埋め尽くされた広場は今も脳裏に鮮明に残っているが、式典自体には想像していた以上の感慨は無かった・・・

この無言の記事を見るまでは。

A Change Is Gonna Come (映画評論家・町山智浩さんのブログより)

世間と3日遅れで、歴史的瞬間に立ち会ったんだと頭ではなく体で実感した1月24日午前2時。



しれっと6ヶ月ぶりの更新、失礼致します。悩み事(他人から見れば本当にどうでもいいことなんですけどね。笑)に心が折れていた半年。世界から色がなくなった半年。やっと吹っ切れたような気がします。たとえそうでなかったとしても立ち上がってみせます、絶対に。あの言葉を信じて。

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携帯機能・今日
2008-07-26 Sat 19:50
p0807263月の終わりに手にした携帯電話・docomo/P905i。機種変更して数ヶ月経った頃、もしや最近の携帯は音楽も聴けるのではないかということが頭を過ぎり、説明書を見てみると、パソコンと携帯を繋ぐケーブルさえ買えば、Windows Media Playerの簡単な操作で携帯に音楽を入れて持ち歩けることが分かる。

今まで無くてもやっていけていた訳だけど、あったらいいなぁと事あるごとに思っていた、でも時代の波に乗り遅れ自分には縁のないものだと感じつつあったデジタルオーディオプレーヤーが、実はすでに手元に転がっていた、という事実に思いがけずホクホクした気持ちになっている今日この頃。果報は寝て待てとはこのことか。

と、どうでもいい話でお茶を濁して1ヶ月ブログを更新しなかったペナルティである広告記事表示を回避しようとしているわけです。。^^;
携帯電話と言えば当然標準装備していてもおかしくないのに、今の機種には搭載されていない機能(僕が知らないだけかもしれませんが。)があるんですよね。それは、「ストップウォッチ機能」と「メール予約送信機能(予約した時間にメールを所定の相手先に送信してくれる機能)」。メール予約送信機能は、電波状況が悪くて送信できない場合が想定され、確実に指定の時間に送信することを保証できないというネックがあるので実現が難しいのかもしれませんが、ストップウォッチ機能に関しては、こんな簡単な機能にも関わらず付いてないということは、よっぽどの理由があるんだろうと踏んでいます。クイズ雑学王で問題に出来るような。^^

最後に、最近ラジオで聴いて琴線に触れた曲をアップ!

『Sex and the City』の劇場版オリジナル・サウンドトラックに収められている“Jem”の「It's Amazing」。



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